夜道に、低い光を置く。

夜道に、低い光を置く。
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夜の山道では、光を強くしすぎると怖くなる。

遠くまで照らせば安心すると思っていた。でも、強い光は森の奥を黒くする。照らされた場所だけが現実になり、その外側の闇が濃くなる。だから僕は、足元に低い光を置く。

Petzl ACTIK CORE を額に巻いた。625ルーメンの明るさを持つ充電式ヘッドランプで、CORE充電池のほか、単4電池3本にも対応する。白色光だけでなく赤色光も使える。重量は約88g。頭に乗せても、存在を忘れられる重さだ。

ベルトの布が少し湿っていた。スイッチを押すと、足元の土が浮かび上がる。落ち葉、石、木の根。世界の全部ではなく、次の一歩だけが見える。

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全部を照らさない勇気

旅は、先が見えないから旅になる。

先まで全部照らしてしまえば、道はただの移動になる。けれど、暗闇の中で足元だけを確かめながら進むと、一歩ごとに世界が開く。怖さは残る。残ったままでいい。怖さを消すためではなく、怖さと一緒に歩くために光を使う。

赤色光に切り替えると、夜の目が壊れにくい。仲間の顔を強く照らさずに済む。光には、強さだけでなく礼儀がある。暗闇を征服するのではなく、暗闇に許可をもらって少しだけ進む。その感覚が好きだ。

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ACTIK COREは道具としてよくできている。USB-Cで充電でき、予備の単4電池にも逃げられる。IPX4の耐候性もある。ただ、僕が一番信頼しているのはスペックではない。スイッチを押した瞬間、足元だけが静かに戻ってくることだ。

人生でも、全部を見ようとして疲れることがある。遠くの未来、まだ来ていない不安、ありもしない失敗。そんな時は、足元だけでいい。次の一歩だけでいい。

低い光は、そう教えてくれる。


物語の舞台に在るもの

暗闇を消すのではなく、次の一歩だけを返してくれる相棒。


森で会おう。

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