重力という鎖からの、一時的な解放。
人は生まれてから死ぬまで、重力に縛られている。
立っていても、座っていても、寝ていても。
常に地球の中心に向かって引っ張られている。
その拘束から逃れる唯一の方法。
それがDDハンモックだ。
2本の木を見つけて吊るすだけで、そこは無重力の揺り籠(Cradle)になる。
Scene: 森の視点が変わる
身体を預けると、布が包み込んでくれる。
地面から足が離れる。
見上げると、木々の葉が風に揺れているのが見える。
普段は見ることのない、下からのアングル。
地面の湿気や虫からも隔離された、安全な空間。
風が吹くと、揺れる。
不規則な揺れは、母親の胎内にいた時の記憶を呼び覚ますのか。
強烈な眠気が襲ってくる。
それは抗いようのない、深い休息への誘いだ。
Emotion: 孤独なコクーン(繭)
ハンモックの中にいると、外界と切り離された感覚になる。
繭の中にいる幼虫のように。
誰の視線も気にせず、ただ空を見上げる。
スマホもここまでは追ってこない。
何もしない時間。
「生産性」という言葉が、一番遠くにある場所。
ただ揺られているだけで、強張っていた筋肉が解け、心の結び目もほどけていく。
何もしないことへの罪悪感が消えていく。
Root: 浮遊する思考
地面に足がついていると、どうしても現実的なことばかり考えてしまう。
でも、浮いていると、思考も自由になる。
普段は思いつかないようなアイデアや、忘れていた大切な記憶が浮かんでくる。
重力から解放されることは、常識から解放されることなのかもしれない。
森の中で、地球と少し距離を置く。
そんな時間が、明日また地面を踏みしめて歩くための力になる。
揺れが止まる頃には、僕は少しだけ生まれ変わっている。
森で逢おう。