森に入り、一人でテントを張る。
ただそれだけの行為が、なぜこれほどまでに心を洗うのだろうか。
日が落ち、あたりが闇に包まれる頃、僕は焚き火に火を灯す。
パチパチと爆ぜる音だけが、静寂の中に響く。
炎の中心は、赤ではなく、青い。
静かで、高温で、純粋な青。
僕は、この「青い炎」を見ていると、自分の中にある澱のようなものが、ゆっくりと昇華されていくのを感じる。
街の喧騒の中で、僕たちは常に「誰か」であろうとする。
期待に応えようとし、役割を演じ、仮面を被る。
だが、この森の闇の中では、誰も僕を見ていない。
木々も、風も、ただそこにあるだけだ。
孤独とは、寂しさではない。
それは、自分自身へと帰還するための、唯一の扉だ。
火を眺めながら、僕は思考の根を深く、深く下ろしていく。
今日あったこと、昔あったこと、これから起こること。
それらが炎の中で混ざり合い、灰になって空へと還っていく。
傷つくことを恐れる必要はない。
燃え尽きた灰が土の養分となるように、
痛みもまた、僕という人間を育てる糧となるのだから。
夜が更けていく。
もう少しだけ、この火の番をしていようと思う。
静寂という名の友と共に。
ソロキャンプ #焚き火 #哲学 #静寂 #森