夕暮れの河川敷って、不思議な匂いがするよね。
湿った土と、草いきれと、どこかの家から漂ってくる夕飯の匂いが混ざり合った、あの懐かしい匂い。
この間、友人の安達さんとそんな話をしながら、二人で土手を歩いていたんだ。
彼は僕の古い友人に似ていて、静かだけど、奥底にすごく熱いものを持ってる人。
そんな彼がふと足を止めて、「あ、これ」って指差した先にあったのが、ノビルだった。
「ノビル、知ってる?」って聞いたら、彼はニヤリと笑って「酢味噌でしょ?」って。
さすがだなぁ、と思ったよ。
僕らはその場でしゃがみこんで、小さなスコップで土を掘り返した。
指先に伝わる土の冷たさと、引き抜いた瞬間に広がる、あの独特のネギのようなツンとした香り。
スーパーできれいに洗われた野菜にはない、強烈な「命」の主張みたいなものを感じるんだよね。
家に持ち帰って、泥を落として、軽く炙る。
焦げ目がついたところに、たっぷりの味噌をつけてかじりつく。
口の中に広がるのは、ただの辛味じゃない。
冬の間に土の中でじっと耐えて、春の光を浴びて爆発したエネルギーそのものの味だ。
「野草食」なんて言うと、ちょっと高尚な趣味に聞こえるかもしれないけど、やってることは単純。
足元の宝探しだよ。
子供の頃、秘密基地を作ったり、きれいな石を探したりした、あの感覚と全く同じ。
もし君が、毎日の生活にちょっと疲れちゃってたら、次の休日はスマホを置いて外に出てみてほしい。
そして、足元をじっと見てみて。
そこには、君を待ってる小さな「冒険」が、きっと隠れているから。
見つけ方がわからなかったら、**[野草食協会](https://home.yasousyoku.jp)** を覗いてみて。
ここには、宝探しの地図がたくさんあるからさ。